親子ネットの歩み
2008.4.20 | 複数の当事者団体で会合を開催し「親子の引き離し問題全国ネットワーク」の仮称決定 | |
2008.5.6 | 「親子の面会交流を実現する全国ネットワーク(親子ネット)」第1回会議開催 | |
2008.7.13 | 親子の面会交流を実現する全国ネットワーク(親子ネット)発足 | |
2008.11.22 | 親子ネットNAGANO発足 |
親子ネットNAGANO
私たちは、
連れ去り被害
引き離し被害
裁判所での家事事件
別居親
ひとり親での子育て
離婚後の共同子育て
ステップファミリー
の経験者です。
何かと当事者意識の不足から、理解されないことの多いこれらの経験者の悩みに寄り添うことを目的に活動をしてます。
世の中の誤解や偏見が多いこれらの事件、当事者になってはじめて気づく恐るべき現実があります。
そんな時、誰もが絶望的になります。私たちはそんなあなたの気持ちがとても良くわかります。
想定外を想定内にする。そのことで明日への希望が見えてくることもあるのです。そのお手伝いをいたします。
面会交流、裁判所や役所、学校等への対応、子育て、教育、進学、手当、養育費、戸籍、住民票、相続…。
目先の裁判所の手続きに一喜一憂しがちですが、皆様の人生はそれで終わりではなく、それだけで決まるものではありません。
離婚を経験した皆様の羅針盤となりましょう。
あとは、行き先を選ぶのはあなたです。
さあ、知識を携え、勇気と元気を蓄えて!明日へ向かって!!
親子ネットNAGANOへのニーズ
日本では1年間に約18万人の子どもが親の離婚を体験しています。
生まれてから成人するまでの間に4人に1人の子どもが親の離婚を体験する有様です。
父母は当事者ですが、子どもは父母に頼らざるを得ないことから、必然的に巻き添いをくう、きわめて弱い立場の被害者なのです。
ならば、私たち大人は未来の社会を担う子どもたちの保護の観点から、増加する離婚による被害より子どもたちを守らねばなりません。
では、何をどう守るのか…。
離婚によって子どもが失う最も大きなもの…。
それは一方の親との生活です。
離婚によって子どもが最も傷つくこと…。
それは、一方の親から充分に愛情を得られなくなること。そして、一方の親を自由に愛することを否定されることです。
子どもの「父母に愛されたい欲求」「父母を愛したい欲求」は、人間のもっとも基本的、だからこそ重要な生得的な欲求です。
日本も批准している「子どもの権利条約」でも父母との愛情交換は保障すべしとされているところです。
それは、男女共同参画運動でも、いかに両親が育児に携わることが重要かを謳っている点からもうかがい知ることができるでしょう。
にもかかわらず、離婚後の家族をとり扱う日本の現状はこの点に全く目を瞑り、むしろ逆行した動きを見せています。それが、一人親のみの支援制度です。
これが離婚をしやすくさせ、離婚後は一方の親を不要にし、一方の親を忘れさせ、その存在すらなき者にしてしまうという結果を招いています。
「両親が離婚したら一方の親とは会えなくなるものだ。」
なぜですか?
親が親の都合で離婚したからといって、人格を形成する上でもっとも大切な両親との交流の機会を子どもから奪い、その欲求を抑圧する(忘れさせる)権利が誰にあるのでしょうか?
なぜ一方の親と会えなくなるのが当然なのですか?
その親は生きているのに…。その親と会うことは保障されているはずの権利なのに…。
結局は大人の都合。
子どもとともに暮らす親だけを、過ごしやすくさせる為の方便。
「子どもと暮らす親のため」を「子どものため」に大人がすりかえた結果、子どもは「子どもと暮らす親のため」の権利(親権)を得たい大人により、愛し、愛されたい親の元から連れ去られ、引き離されるのです。
子どもは、大人の都合により、生得的な欲求を制限されるのです。これは、子どもの人権侵害以外の何ものでもありません。
こう言う人もいます。
「どうして親が離婚したからって、一方の親と子どもは自由に会えないの?離婚したって親でしょ?権利だって平等でしょ?生きているのだから会えないわけでもないでしょう?」
しかし、日本は先進国の中では極めて珍しい、離婚後の単独親権が民法で定められているため、親権は子どもを養育する義務ではなく、親が子どもを支配する権利となってしまっているのです。よって現実は、監護親がその親権を濫用し、片親疎外を強いるから、別居親との交流の機会は、同居親がその全権を握っているのです。そのことを法律は「親権に服する」と表示します。
つまり、子どもは親権を持った親の支配下にあって、自由にはならないのです。
子どもの生得的な「父母に愛されたい欲求」、そして、「父母を愛したい欲求」を得る機会は、大人の立場から制限を受けているのです。
そこで、私たちはこの子どもが「父母に愛されたい欲求」、そして、「父母を愛したい欲求」を得る機会を守る支援をできないものかと考えました。
そうして設立したのが「親子ネットNAGANO」です。
離婚先進国では常識となっている離婚後の家族支援をすることで、離婚に関わる子どもがその権利を保障されるよう支援をするための組織です。
葛藤のある父母が直接交渉をすることで葛藤が増大し、それが子どもに不安を与えるから一方の親との交流の機会を奪うのではなく、その葛藤の狭間に私たち親子交流の専門機関が入ることで父母の葛藤をやわらげつつ、子どもにストレスのない両親との交流の機会を保障するのです。
さらには、子どもの権利を第一に考えられるよう、両親に親教育を施し、夫婦としてではなく、父母として子育てに協力できるよう支援を行います。
私たちは、離婚をしたとしても、父も母も、子どもを愛している限りは、両者の利害は一致すると考えています。
そしてこの考え方は、離婚を経験した家族全てにとって最も重要だと考えるところから、ステップファミリーも含める、離婚を経験した家族全てを支援の対象としています。
離婚を体験しても、誰もが幸せになれるように。
「共同親権」別れても双方が平等に持つものならば、奪い合う必要は無いのですから、当然にその対象となる子どもも、連れ去り・引き離しの被害、そして父母の葛藤の不安から逃れることも容易になるでしょう。
そこで、私たちは子どもの真の幸せを真に願う立場から、離婚後の家族支援にあわせて、共同親権も勧めています。